【人間は壁を通り抜けられる?】調べてみました!
先日、ネットフリックスで「ジョジョの奇妙な冒険」を観ていました。
その中で、ナルシソ・アナスイというキャラクターが出てきたんですが、
蹴った足がドアを通り抜けるシーンがありました。
「足」 が 「ドア」 を 「通り抜けて」 いたんです。
ジョジョはほとんど初見なので、
なるほど、通り抜けできる能力なんだ!
と思ったのと同時に、
以前見かけた科学についての記事を思い出したので整理してみました。
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私たちは、
「原子」が組み合わさって「分子」になり、
「分子」が組み合わさって「細胞」になり、
「細胞」が組み合わさって「臓器」になり、
「臓器」が組み合わさって「身体」になっています。
「この世のすべてのものは、小さな粒からできている」と考え、
これ以上分けることができないという意味のギリシャ語「アトモス」に由来して、
この小さな粒を「アトム(原子)」と名付けたそうです。
それから時間は経ち、
1810年頃にイギリスのドルトンによって、
- 各元素はそれぞれ質量(原子量)の異なる1種類の原子からできている
- 物質はそれ以上分けられない小さな粒子からできており内部に構造は存在しない
- 化合物は2種類以上の原子が常に一定で、簡単な整数比で結合した物質である
という科学的な原子論を発表しました。
この原子論を用いて「質量保存則」や「定比例の法則」などが確立されましたが、19世紀末に原子の考え方を根本から揺さぶるような重要な発見が相次ぎました。
それが、
です。
これらにより、原子は最小ではなく、原子核や電子から成るさらに小さな粒の集合体だと判明しました。
そんな原子はこんな感じです。
原子の大きさは100億分の1mと、とんでもなく小さいですが、真ん中にある原子核は1000兆分の1mと、さらにとんでもなく小さいです。
また、上の図を見ると、こんなに小さいのにそのほとんどは空洞だと分かります。
原子と原子核の関係は、部屋と部屋に落ちている髪の毛1本のような感じです。
何かがぎっちりと詰まっているわけでないのです。なのにとんでもなく小さいんです。
こんなほぼ空洞な原子でモノは構成されているので、いろいろなものがスカスカになっていてもおかしくないような気がしてきます。
歯の隙間に食べのもが挟まるように、
ソファの下に埃がたまるように、
モノとモノが重なり合うような、
極論通り抜けてしまうような気がしてきます。
ですが、ドアノブをひねって玄関を開けることができますし、蛇口をひねって手を洗うことも、ハンカチで水を拭くこともできます。
重なり合ったり通り抜けたりはしません。
これは、原子核を覆う電子(上図の緑の丸)で説明することができます。
電子はすべて同じマイナスの電荷を持っています。
なので、ありとあらゆる原子が、その表面をマイナスの電気で覆われています。
電気はプラス同士やマイナス同士のような場合には反発し合います。
逆にプラスとマイナスのような組み合わせの場合は引き合います。
そのため、ドアノブをつかもうとする場面では、
手の表面の原子を覆う電子 と ドアノブの表面の原子を覆う電子 が、
反発し合うことで、幽霊のように通り抜けずに掴むことができるのです。
逆に言えば、現実で壁を通り抜けることはできなさそうです。
ですが、トンネル効果という「エネルギー的に通常は超えることのできない領域を粒子が一定の確率で通り抜けてしまう現象」もあるそうで、まったくもって不可能と断言できるわけでもなさそうでした。
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今回は、アナスイの足がドアを通り抜けていたことで、以前見かけた記事の内容を思い出し整理してみました。誤りがあったらすみません…。難しかったです…。
ですが、モノを掴む という行為だけでこれだけの仕組みがあるんだと思ったら、壁を通り抜ける可能性が少しでも残っているのだと思ったら、とてもワクワクしたことを思い出したので、共有しました。
ちなみに、アナスイのスタンド能力は「人や物質の体内に潜行し内部から操ったり、組み替えたり、或いはそこに籠らせた自らの力を解き放つ事で攻撃する」だそうで、通り抜ける能力とは少し違っているようでした…。
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